
「日月 沙絵」―。独特の世界を描き、シックで繊細な線が印象的。落ち着いた色合いが作品とマッチし、観るものを引き込ませる―。
この企画は、アットクリエイターズがキラリと光る作品を独断と偏見でピックアップ、素晴らしい作品を生み出すクリエイターをご紹介します。
「Pickup Creators」の第十七回目は「日月 沙絵」。彼女の等身大に迫ります!
― 日月 沙絵さん、こんにちは。今回はお忙しいところお時間をご用意いただき本当にありがとうございます。今日は日月 沙絵さんご自身について、いろいろ教えて頂きますので、よろしくお願いします!
(日月 沙絵)はい、よろしくおねがいします。
―Q. まず始めに創造学生祭にて見事最優秀賞おめでとうございました!率直にご感想をお聞かせ下さい。
この春には大学も卒業となり、学生最後となるのでとても良い記念になりました。そして「SEVENTH HEAVEN」は個人的にとても思い入れのある作品なので選んでいただけて大変嬉しかったです。
―Q. いつ頃から絵を描き始められたのでしょうか?何かきっかけはありましたか?
小学校の頃から、ピアノ、水泳、バトミントン、絵画教室・・・といろいろ習い事をしていましたが、結局、自然に苦なく続けることができたのが絵だった気がします。
―Q. 現在、学校ではどのようなことを勉強されていますか?
大学では漆工芸を学んでいて、自分のイラストの世界観を蒔絵や螺鈿の技法を利用して表現することを試みています。
―Q. 大学卒業後の進路はどのように考えられていますか?
学生時代は頂いたお仕事をこなすだけの受身な感じで、あまり営業ができなかったので、これからどんどん売込みに力を入れていければと思います。
―Q. 休日はどのように過ごされているのでしょうか?
大学が休みのときはひたすら描いていますが、家族と出かけたりして息抜きもします。
―Q. ギャラリーやイベントにも出展されているんでしょうか?これからの予定を教えて下さい。
すでに開催中なのですが、2月23日まで東京の日本橋にあるRECTO VERSO GALLERYでイラストレーター4名でグループ展をしています。ギャラリー側がピックアップなさった作家さん達なのですが、お仕事の実績からしても大先輩な方々なので、勉強させていただこうと思います。
―Q. 今後、やってみたいお仕事はありますか?
CDジャケットにとても興味があります。後は、なにか大きなものに自分の絵が印刷されたらいいなーと思っています。壁画とか看板とか・・。けれど今はとにかくなんでもやってみたいです。
―Q. 作品を制作する時に使用するPCソフトや画材を教えてください!
線画はHI-TEC-Cの0.3ミリボールペンです。家には常に何本かストックしてあります。色は本当はPhotoshopを使いたいのですが、何故か最初に手に入れたソフトがPainterだったのでずっとそっちを使っています。
―Q. 作品を制作する時の簡単な流れを教えて下さい。
構図を決めたら下書き無しで一気に線を描いていき、点描をひたすら打ちます。パソコンに取り込んで色をつけて補正して完成です。
―Q. いつ頃から現在の作風になったのでしょうか?
最初は写真そっくりに描くリアル画にはまっていたのですが、ネットを少し歩けば目を見張るほど上手い人はたくさんいらっしゃるので、2年半ほど前から完全に方向を変えて自分のスタイルを模索し始めました。
―Q.自分の作品に影響を与えている見本となっている作品や人物などおられますか?
今の自分のスタイルが出来上がったきっかけは、やはりビアスリーの影響が大きいと思います。あと伊藤若冲の作品を見たときの衝撃は忘れられないです。
―Q.自分の中でこだわっている部分やコンセプトなど教えて下さい。
画面の端から端まで気を抜かないことです。作品のどの一部分だけを見ても美しい緊張感がある感じを目指しています。画面を切ったら血が噴出す迫力が出せたらと思っています。
―Q.1枚の作品を仕上げるのにどのくらい時間がかかりますか?
作品の密度によりますが、1〜3週間です。大作になると1ヶ月以上かかることも。
―Q.作品を制作する時に一番、難しい所はどのあたりでしょうか?
アイディア出しが一番苦労します。アイディアを出してもそれを実際に描くか、お蔵入りさせるかの線引きがどんどん厳しくなっています。
―Q.では最後に今後の抱負、目標、こういったことにチャレンジしたい!などお聞かせ下さい。
頂いたお仕事をひとつひとつ丁寧にこなしていって少しでも自分に自信をつけたいです。そして絵を描く喜びを忘れないようにしたいです。
―ありがとうございました〜。
これからがとても楽しみな日月 沙絵さん、独特な世界を突き進んでいってください!
日月沙絵さんからのプレゼントです。
こちらから「日月沙絵オリジナル壁紙」をダウンロードできます。
サイズは、1024×768pixel と 800×600pixel の2種類です。


日月 沙絵
イラスト
現在、京都の大学に通いながらイラストレーターとして活動をしています。
「カンタン刑 式貴士怪奇小説コレクション」
光文社文庫「カンタン刑 式貴士怪奇小説コレクション」(式貴士 著)/表紙担当(2月7日より発売中)
「Graphic WAVE vol.2
Exhibition2008
〜新世代グラフィックスの波動〜 」
■期間:2月12日〜2月23日
■会場:東京日本橋RECTO VERSO GALLERY
イラストレーター4名を集めたグループ展です。

【 B2クロッキー帳 】
線画はmarumanのB2クロッキー帳にHI-TEC-Cの0.3ミリボールペンで描きます。

【 PCとソフト 】
絵を描くときの使用ソフトは「Corel Painter8」です。
【ライチ酒】
眠りが浅いことが悩みだったのですが、寝る前におちょこ一杯のお酒を飲むようにしたら以前より安定した眠りを得ることができました。これはライチ酒です。
■おすすめの1冊
『永遠の恋人たち
―ペイネ画集』
とても優しい気持ちになってほっこりする画集です。
■おすすめの1本
『ヴィレッジ』
主人公の女の子の名前が、私のサイト名の由来です。
■おすすめの1枚
『KISS』
L’Arc〜en〜Ciel
冬にぴったりのキラキラした幸せがたくさん詰まったアルバムです。
※画像をクリックすると拡大画像が表示されます。
【1】線画を描く
線画を描きます。2週間〜1ヶ月弱かかります。
【2】取り込む
パソコンに取り込んだときに点描が物足りないときは点描ペンツールでさらに細かく加えていきます。そしてPainterで色をざっと塗っていきます。
【3】着色
所々、エアブラシでぼかしたりしますが、ほとんどはべた塗りです。
【4】テクスチャを被せる
塗り終えた後にテクスチャを被せます。この作品には螺鈿シートをスキャナで取り込んだものをオーバーレイで重ねています。
【5】調整して完成
色補正でガラッと雰囲気を変えたりして、しっくりいくまで調整して完成です。