ユーザーログインフォーム
ユーザーログイン

@CREATORZ SPECIAL CONTENTS 2011.9

Pickup Creators VOL.139 相川徹也

「相川徹也」。主に人物画や動物を中心としたシンプルな構図と色合いに魅力を感じるイラストレーション。 この企画は、アットクリエイターズがキラリと光る作品を独断と偏見でピックアップ、素晴らしい作品を生み出すクリエイターをご紹介します。
「Pickup Creators」第139回目は「相川徹也」。彼の等身大に迫ります!

― 相川徹也さん、こんにちは。今回はお忙しいところお時間をご用意いただき本当にありがとうございます。今日は相川徹也さんご自身について、いろいろ教えて頂きますので、よろしくお願いします!
(相川徹也)よろしくおねがいします
―Q. まず始めに現在はどのような活動をされておられますか?
webサイト関連のイラストのお仕事を中心に、雑誌・書籍等の出版物のイラスト・カットの制作です。 また、お部屋に飾るなどの目的で絵の制作のオーダーをいただくこと等もときどきあります。
―Q. 相川徹也さんが制作される作品の得意分野を教えて下さい!
比較的得意と言えそうなのは、人物や動物モチーフのイラストです。 ただ、作業スピードが決して速い方ではないので、そこが一番の弱点であり、今後の重要な課題です。
―Q. 休日の過ごし方や作品を制作される以外で趣味があれば教えて下さい。
映画のDVDなどを観ることが多いです。どちらかというと邦画作品が好きです。 特に青春映画が大好きで、同じ作品を何度も観ては初見のように楽しんでいます。 制作のときのバックグラウンドに流すことも多いです。
―Q. 作品のアイデアはどのような時に生まれますか?
オリジナルの作品を描く際は、短いフレーズや単語からアイデアを得ることが多いです。 例えば、小説などの文章の一節や映画のセリフ、音楽の歌詞の中のひとこと、友人との 会話の中の何気ない言葉など。 作品のアイデアを練る際も、まず最初に作品タイトルの案を出していきます。 ビジュアルのイメージから入るより、イメージをまず言葉で考える方法がやりやすいです。
―Q. 現在の作風に行きついた経緯を教えて下さい。
以前、オリジナルの作品は今より濃口なタッチの、構成要素の多いものを描いていました。 そのオリジナルをデザイナーの方に見ていただいた際「構成され過ぎていてデザインしにくい」 というのと「人物を描く場合、斜め向きより正面向きの人物の方がデザインと相性がいい」等の ことを感想としてお聞きして、そこから不必要なものを絵からどんどん省いてシンプルに描くよう に気をつけるようになって、そうして今のような感じの描き方に変わってきました。 また、同業の友人から「主線的な要素は少ない方がいい」などの言葉をもらったこともありました。 その言葉は本当に参考になっていて、今も毎回チェックしている作画上のポイントです。
―Q. 作品のコンセプトを教えて下さい。
線的な要素はなるべく少なく、シルエットも同じようになるべくシンプルにまとめること。 そして、表現の内容が分かりやすいように、内容面のアイデアや構成をすることを心がけています。 「イラストはテキストに寄り添うもの」という言葉を聞いたことがあります。 イラストは、絵画のようにそれ自体で自立したものではなく、ある内容をビジュアルの印象として 伝える、テキスト等の内容と密接なものなのだと最近になってですが実感するようになりました。 その点は、イラストの在り方として今後も心に留め置くようにしたいと思っています。
―Q. ご自分から見られて、作品の魅力または、ここに注目してほしいという部分はどのあたりでしょうか?
僕のイラストのテイストやタッチ、スタイルは特別個性的なものではないと感じて いますが、それは一方で、どなたが見ても比較的受け入れやすい、見やすいという ことなのかなーと思っていて、魅力というか、そこが良いところかもしれません。 また、シルエットのシンプルさと同じくらい配色や色味のコクなどにも気をつけて います。その時々で程度は違いますが、濁りのないキレイな色の組み合わせをと 心がけているので、そうしたところも注目していただければ嬉しいです。
―Q. ご自分の作品に影響を与えている見本となっている作品や人などおられますか?
同業、同年代の友人や知人からの影響が一番大きいように思います。 同時代に活動しているからこそ、様々な点で参考になるものがたくさんあります。 特に、大学以来の友人で同業のたまだまさおくんからは、多くを学ばせてもらっています。 彼は僕のことをライバルと言ってくれていますが、僕にとってはもう、大師匠です!!
―Q. 作品を制作する時に一番気をつけている部分はどのあたりですか?
イラストはグラフィックデザインの要素の一つなので、オリジナルの作品を描く場合でも そこにロゴやテキストが加わった場合にイラストが収まり良いものになるかどうかという ところを忘れないようにはしているんですが、でも、まだまだ努力が足りないなあとその 都度感じています・・・。
あと『描きすぎないこと』も、気をつけている点です。 俳句のように字数は少なく、でも内容やイメージが充分に伝わる形で描けるように、 適度なところで筆を止める。言うは易しですが、これも大事なことと思っています。
―Q. 今まで使用してきた制作道具の中でおすすめの画材やソフトがあれば教えて下さい。
アナログ系で言うと、リキテックスとToolsの玉毛面相1号です。 リキテックスは色ごとに不透明度が違うのですが、下に置いた色を活かした表現ができる ので、色を重ねることでコクのある表情を出せるところがいいなーと思います。 玉毛面相は、猫毛の筆でコシがやわらかく、繊細なタッチで描くことができます。
デジタルではPainterを主に使っています。 Painterには豊富な画材ツールが用意されていますが、それまでのアナログでの経験や 趣向に合わせてツールを選択・使用することで、アナログ作品に近い表現が可能なのは ありがたいところです。(未だ充分に使いこなせてはいませんが・・・) 加えて、部分的な拡大縮小などの修正やコピー&ペースト、途中の工程の保存ができる のもアナログ制作ではできないことなのでとても助かります。
―Q. 今まで活動してきて作品を制作していてよかった!と思った出来事を教えて下さい。
今までに都内で3回の個展を開催し、複数のグループ展に参加しました。 そうした機会に親族や友人知人、また表の看板を見て寄ってくださった初め ましての方々と展示を通じて旧交が深まったり、新しい出会いがあったり、 そういう人とのコミュニケーションの中でつながりが強くなったり生まれた りしているなーと感じる瞬間があって、それが制作をしてきて良かった!と 思う一番のことです。
―Q. 今まで活動してきてお仕事や制作作業などでの失敗談があれば教えて下さい。
昔の絵や過去に担当させていただいたお仕事の中には、クオリティが充分じゃ なかったなあと思うものもありますが、それは失敗というよりその時はそこま でしか描けなかったということだということだと考えて、時々思い出しては 逆に発奮材料にしています。
今でもあれはまずかった、反省だ、と思っているのはイラストの仕事を始めた ばかりのこと、打ち合わせに大遅刻したことですね・・・。 一社会人、個人で看板を掲げている職人として、二度とそうした失敗はすまい と強く思っています。
―Q. これからやってみたいお仕事や挑戦したいジャンルはありますか?
大きな案件、目立つお仕事というのを目指している方も多いのかもしれませんが、 僕は逆に小さなカット制作、目立たなくても特定の方々にピンポイントで役立つ イラストを細々とでもご提供できれば、僕にとってはもう充分に幸いなことです。 自分をアピールするよりも、少数でもどなたかの一助になることが、僕のような 作画スタイルのイラストレーターの本分だと思っています。
web媒体ではカラーのイラストを描くことがほとんどなのですが、オリジナル では白黒・モノトーンのイラストにも興味があって描いていて、今後ご縁があ ればいいなあと思っています。
また、ジャンルとしては、まわりに音楽関係の友人知人が多いのでCDのジャケットで イラストを手がけるさせてもらえる機会に恵まれることがあれば嬉しいですね。
―Q. それでは最後に今後の抱負、目標、こういったことにチャレンジしたい!などお聞かせ下さい。
細く長く、どこまでも分相応に、見栄を張らず背伸びをせず、コツコツと 続けていけたならそれが一番だと思っています。
―ありがとうございました〜。

PRESENT

相川徹也さんからのプレゼントです。
こちらから「相川徹也オリジナル壁紙」をダウンロードできます。

http://www.creatorz.jp/aikawatetsuya

プロフィール

相川徹也
相川徹也
イラストレーション

人物・動物を描くのが得意です。
メイン画材はアクリル絵具、Mac & Painter。絵のスタイルはシンプルなシルエットand細かめタッチという感じです。主にweb媒体、時々雑誌・書籍にて活動中。
http://www1.raidway.ne.jp/~k-nosuke/

制作ツール
【ラフ制作】
コピー用紙と水性ボールペン(ハイテックC 0.25mm)の青色でラフスケッチを描いています。コピー用紙は、市販のA4大を四等分にカットして使うことが多いです。小さい紙に描くと、あとで並べて比較検討しやすい利点もあります。
制作ツール
【PC】
学生時代からのMacユーザーです。 必要に応じてPower Mac G4とPainter 4、MacBookとPainter Xとを使い分けています。 機能的には後発のXの方が充実していますが、長く4を使っていて操作に慣れているので、今だについつい4で制作することが多いです・・・。
制作ツール
【アナログ】
リキテックス(アクリル絵具)、玉毛面相、平筆はフィルバートをよく使います。 お仕事では特にオーダーがないかぎり絵具で描くことは少ないですが、個展などで原画を制作する場合はアクリル絵具とキャンバスです。

はまっているもの

はまっているもの
【モンスターハンターポータブル2ndG】
PS2の初代モンハンにすっかりハマり、初代から登場するモンスターたちへの愛着もあって2ndGをプレイしています。でも周囲はみな3rdをプレイしているので、基本一人で狩りに出ております・・・。

おすすめ

■おすすめの1冊
『初秋』
ロバート・B・パーカー 著
探偵スペンサーシリーズは、学生時代からの愛読書。 ハードボイルドな雰囲気の探偵小説です。このシリーズは、どれを読んでもフリーランサーの心得えが随所につまっています。 その中でも『初秋』は、特にその要素が強い作品です。主人公の独特の人物像に魅力を感じていて、何度も読みかえしています。
■おすすめの1本
『夜のピクニック』
小説家・恩田陸さんの同名小説の映画化作品です。初めての個展のときに読んでいたのがその原作小説だったので、思い入れがあります。 人と人との距離感の特に難しい状況に対して高校生の主人公たちが思い行動すること、そのデリケートな感じや思い遣りとか、身につまされることがたくさんあります。
■おすすめの1枚
『小さな丸い好日』
aiko
aikoさんのメジャー1stアルバム。 個人的な印象ですが、このアルバムのときはまだちょっと荒削りな感じがして、そこがイイなーって思っています。 aikoさんは、自分のラジオ番組のジングルなどもその都度何パターンも作って たりして、そういう即興力のような部分にも制作の上で刺激をもらっています。

制作工程

※画像をクリックすると拡大画像が表示されます。

  • 【1】ラフスケッチ
    スケッチのまわりに配色のことなど細々とメモを書き入れるのがいつものやり方。線画だけではフォローできない部分の完成のイメージをメモで補足して固めていきます。
  • 【2】下絵
    スキャナで取り込んだラフスケッチを制作サイズに拡大して、メモ部分などを消し、線の甘いところなどがあればこの時に加筆・修正します。
  • 【3】色を置く
    ベースになる色を置きます。 ここからPainterでの作画工程に入ります。下絵の上に、水彩ツールでベースになるオレンジ色を置きます。重ねの効果で色味を出していくので、このオレンジ色はけっこう重要。
  • 【4】着彩
    塗ると言うよりも、描く、色を重ねる感じです。 下絵・ベース色の上に、完成イメージの色味で色面やディテールを描き重ねていきます。 絵のまわりの余白には、まえに描いたイラストの一部や使った色をコピーして配置します。 スタイルにブレが出ないようにチェックしたり、色調が大変わりしないようにするためです。
  • 【5】完成
    仕上げに細かいキワの部分や余白の白バックをキレイに整えます。