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@CREATORZ SPECIAL CONTENTS 2011.10

Pickup Creators VOL.142 テッポー・デジャイン。

「テッポー・デジャイン。」。レトロな雰囲気と少しくせのある画風がマッチし、おもしろおかしく味のある作品が描かれている。 この企画は、アットクリエイターズがキラリと光る作品を独断と偏見でピックアップ、素晴らしい作品を生み出すクリエイターをご紹介します。
「Pickup Creators」第142回目は「テッポー・デジャイン。」。彼の等身大に迫ります!

― テッポー・デジャイン。さん、こんにちは。今回はお忙しいところお時間をご用意いただき本当にありがとうございます。今日はテッポー・デジャイン。さんご自身について、いろいろ教えて頂きますので、よろしくお願いします!
(テッポー・デジャイン。)よろしくおねがいします
―Q. まず始めに現在はどのような活動をされておられますか?
育休空けで再出発という感じで、とにかくオリジナルの作品を大事に描いて増やしています。
―Q. テッポー・デジャイン。さんが制作される作品の得意分野を教えて下さい!
レトロものと動物ものが特に。資料が揃えば何でも行けるとは思いますが。わざわざ難しいアングルで描いたりもします(笑)。
―Q. 休日の過ごし方や作品を制作される以外で趣味があれば教えて下さい。
育休空けのくせにコドモ公園で遊ぶコトが多いです。フリーの野外フェスなんかに出くわしたらここぞとばかり...あと写真かな。
―Q. 作品のアイデアはどのような時に生まれますか?
そんな【どうでもいい時間】であったり、散歩中写真を撮ったらもれなくセットで...みたいな。
―Q. 現在の作風に行きついた経緯を教えて下さい。
学校は服飾系だったのですが、その時のドレスデザインの先生が「デッサン力がなくても描ける(笑)」手法として、ピグマペンと水彩を推奨してたのがキッカケで...その後絵から離れた時期もあったのですが、いざイラストレーターになろうと決意した時、「金のかからない」方法として仕方なく選んだ感じでしたが(笑)、今となってはかなりシックリ来ています。当時ちょうど、松本大洋さんの【鉄コン筋クリート】に出会ったのも、間違いなく影響していると思います。
―Q. 作品のコンセプトを教えて下さい。
【本気で】間抜けなコトをする...と云った感じでしょうか。そんな表現をする上で、レトロモチーフの【ダサかっこ】具合がいいバランスだと思っています。
―Q. ご自分から見られて、作品の魅力または、ここに注目してほしいという部分はどのあたりでしょうか?
マジメに描いてながら、なぜか【リアル系】ではなく、オバカな要素を持ちながら、【マンガ系】でもない。他に例のないテイスト/画面の空間感...とか。
―Q. ご自分の作品に影響を与えている見本となっている作品や人などおられますか?
自身の写真、松本大洋さん、横尾忠則さん、祖父江慎さん、他多数。 それとヴィレッジヴァンガードみたいな雰囲気。
―Q. 作品を制作する時に一番気をつけている部分はどのあたりですか?
細かい線の増えすぎと、過剰な重ね塗りで色がくすまようにするコト。 巧いかではなく【面白いかどうか】。
―Q. 今まで使用してきた制作道具の中でおすすめの画材やソフトがあれば教えて下さい。
アルビレオ水彩紙。
水彩って紙の目のザクザク感が味になったりとかがあると思うのだけど、僕の場合、細いペンを多用するのでペン先に毛羽がくっついて線が勝手に太くなったりしてしまう... 絵の具の吸い込みとコストと描きやすさのバランスで、今はいちばんこの紙かなと云う感じ。 もうひとつ、実は最近まで知らなかった「削用筆」。こんな練りゴムみたいに使える筆があるんだ(笑)と感激。以後劇的に【キタナイ】色味がなくなりました。
―Q. 今まで活動してきて作品を制作していてよかった!と思った出来事を教えて下さい。
初めてシゴトの電話がかかってきた時。マジ泣きしました(笑)。 それと、辞めざるを得ないような状況が実は何度かあったのですが、辞めないでホントに良かったと思っています。特に何が、というわけではなく、描けているコト自体に感謝です。
―Q. 今まで活動してきてお仕事や制作作業などでの失敗談があれば教えて下さい。
原画納品の際、1点自宅に置いてきてしまったコト。娘に制作途中の画面に書き加えられてしまったコトも(笑)。
―Q. これからやってみたいお仕事や挑戦したいジャンルはありますか?
何でもウェルカムですが、強いて言えば、CDジャケットなどの音楽系。
―Q. それでは最後に今後の抱負、目標、こういったことにチャレンジしたい!などお聞かせ下さい。
笑われてしまいそうですが、民衆を幸福にする絵を描きたいです。 そのためにも、たくさんシゴトください(笑)。
―ありがとうございました〜。

PRESENT

テッポー・デジャイン。さんからのプレゼントです。
こちらから「テッポー・デジャイン。オリジナル壁紙」をダウンロードできます。

http://www.creatorz.jp/teppo_de_jine

プロフィール

テッポー・デジャイン。
テッポー・デジャイン。
イラスト/水彩

レトロチックで、少々間抜けな表現を志してます。 『ポップ』と『渋さ』との相反する要素の同居を試みます。 味のある『ボカシ/ニジミ』と、画面の『抜け』を日々研究中。
http://teppodejine.web.fc2.com

制作ツール
【画材】
画面左から、
・水張用の刷毛、
・平筆×2
(アクリルガッシュで背景ベタの時とか)、
・彩色筆×2(青系)、
・削用筆(エース)、
・彩色×2(赤黄系)、
・面相筆×2(細部仕上げ・補修用)、
・定規(アルミ・方眼)
・絵具はホルベイン基本色+数色。

はまっているもの

はまっているもの
【デニム】
友人からもらったデニム。両ヒザにでっかい穴空きだったのだけど、 直して履いて...を繰り返すコト7回。それがいいカンジになって今やいちばんのお気に入り。
はまっているもの
【レトログッズ】
レトログッズいろいろ。他にも多数。作業場にドシリと構え、公私混同も甚だしい...。

おすすめ

■おすすめの1冊
『優柔不断術』
赤瀬川原平
たいていの日本人はネガティブに受けがちな「優柔不断」を、【才能】としてポジティブにかつオバカに解釈。いちいち出てくる例えがまた面白い。 これを機にまた読んでみたくなった。
■おすすめの1本
『タンポポ』
監督:伊丹十三
冴えないラーメン屋の復活劇が本筋だが、途中「食」つながりの涙、エロ、笑い...の本筋とは関係のない描写に面白さを感じる。主演で妻の宮本信子はもちろんとして、山崎 努が渋すぎるのもマイヒットの要因。
■おすすめの1枚
『Black and Browny』
カルカヤマコト
兵庫県出身。ジャマイカと日本を往復しながら生活。このネットリ声に説明は要りません。好きなんですもんだって。「What's Going on」のカヴァーは文句のつけようがない。

制作工程

※画像をクリックすると拡大画像が表示されます。

  • 【1】材料/資料集め
    今回は路面電車を登場させようと企画。持ってる図鑑、雑誌、ネット画像まで、毎回大変な量になって困るのだけど(笑)、その分だけいい絵に結びつくので折れないで探す。
  • 【2】パースを決める。
    言わば基準線になるのだが、ここでちゃんと取れるがどうかが【空間感】の生命線と言っても過言ではない。なのでしっかり定規で。消失点が画面の外になる場合は、そこだけ紙を継ぎ足す。
  • 【3】下描き
    とはいえしっかりとカタチを取るので、意外と時間を要する作業。 「定規の線をフリーハンドで」描く。少々の歪みは味として受け入れる。 ここが【純リアル系】と違うところと思う。 光の向きや看板部分の文言など、いいアイデアが浮かんだら余白にメモしておく。
  • 【4】スミ入れ
    「もう一回デッサンする」つもりで墨入れしていく。地色が黒系のトコロ、強い陰の落ちるトコロは思い切って塗り潰す。線はピグマペン 0.1mm。がメイン。
  • 【5】彩色
    手前の箇所、車体、彩度の高い場所を意識して彩色。 残りの箇所を「塗り絵」の要領で。ただ塗るだけでも水が適量なら、 そのままでほど良い滲みが出る。過剰な色乗せは禁物。
  • 【6】仕上げ/完成
    絵具の影響でくすんでしまった黒をもう一度スミで。 地色の暗いところにはアクリルガッシュのアイボリホワイトを使用。 必要があれさらにphotoshop で色補正を行う。
    自身の『活動10周年&ピックアップクリエイター掲載記念』作品の完成! 混雑電車の行き先は【ウレッコ街道】(笑)